IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は9月30日、2008年度オープンソフトウェア利用促進事業の1つとして、互換性の高いWebコンテンツ作成を支援するツール「Pirka'r(ピリカル) 」を開発し、委託先のグルージェントよりOSS(オープンソースソフトウェア)として公開することを発表した。

Pirka'rのWebサイト

Pirka'rは、IPAがこれまで進めてきたWebコンテンツの非互換の問題に対する調査結果を基に開発が行われた。Pirka'rの利用により、Webコンテンツの互換性に問題のある箇所の確認が容易になり、互換性の高いWebコンテンツの作成が可能になる。

グルージェントはPirka'rの普及促進のためOSS開発コミュニティ 「The Ashikunep Kotan」と連携し、同コミュニティのサイト上でPirka'rの運営・管理を行っており、インストールプログラムも同サイトからダウンロードできる。

Pirka'rの主要機能は、次のとおりだ。

ブラウザ互換性チェック機能

・ブラウザ間で互換性のない箇所を検出し、非互換内容と修正方法を表示
・マルチブラウザビュー機能
・主要ブラウザ(Firefox, Internet Explorer, Safari)を並べて表示することで、動作や表示の違いを確認可能

Webコンテンツ編集機能

ブラウザの表示を確認しながら、Webコンテンツの編集が可能

Webコンテンツ収集機能

指定URLのコンテンツを収集して編集が可能