ネットレイティングスは30日、ニールセン・ネットレイティングスが提供するインターネット利用動向調査「NetView」の2009年8月の調査結果を発表した。これによると、同月の衆院選で勝利した民主党が、公式サイトの利用者数で自民党を上回っていたことが分かった。

「Yahoo!みんなの政治」と、民主・自民の両公式サイト利用者数の月別推移

衆議院は7月21日に解散され、8月30日に選挙の投開票が行われた。ネットレイティングスが発表した2009年8月の調査結果によると、政治関連のウェブサイトでは、衆議院選挙特集コンテンツが設けられた「Yahoo!みんなの政治」の利用者数が、前月比364万3,000人増の461万人となり、大きく増加した(※)。政党の公式サイトも利用者数を大きく伸ばし、民主党サイトが同99万4,000人増の153万6,000人、自民党サイトが同52万7,000人増の106万6,000人となった。

※ 「Yahoo!みんなの政治」は、seiji.yahoo.co.jpとsenkyo.yahoo.co.jpの重複を除いた合算値

また、民主党サイトと自民党サイトの利用者数推移を週単位で見てみると、衆院選公示日である8月18日から8月24日の週までは両党とも増加した。民主党勝利が決まって以降の8月31日の週は、民主党が引き続き増加する一方、自民党は減少し、"主役交代"を印象付ける結果となった。

「Yahoo!みんなの政治」と、民主・自民の両公式サイト利用者数の週別推移

民主党サイト、自民党サイトとYahoo!みんなの政治の利用者構成を見ると、男性利用者の占める割合は、民主党が70%、自民党が76%、Yahoo!みんなの政治が64%で、いずれのサイトも男性の占める割合が高かった。

年代別では、60代以上の割合が、Yahoo!みんなの政治(15%)に比べて、民主党サイト(23%)と自民党サイト(23%)は高くなっていた。また、民主党サイトと自民党サイトを比較すると、20代の割合は、民主党(11%)は自民党(17%)よりも低く、逆に40代の割合は、民主党(26%)が自民党(21%)より高かった。

民主党サイトと自民党サイトを比較すると、20代の割合は、民主党(11%)は自民党(17%)よりも低く、逆に40代の割合は、民主党(26%)が自民党(21%)より高かった。

ネットレイティングスのシニアアナリストの鈴木成典氏は、上記の結果について「これまで、国政選挙や地方統一選挙などが行われると、『Yahoo!みんなの政治』の利用者数が増加していたが、政党サイトの利用者数が大きく増加したのは今回の選挙が初めて。民主、自民の両党のサイト利用者数を比較すると、民主党は投開票日以前より自民党を上回っており、政権交代という結果を物語っていた」と話している。