米Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは、電源マージン制御機能および不揮発性エラー・ログ機能を搭載し、システム内の電源の故障診断が可能なシーケンサおよびシステム動作モニタIC「UCD90120」を発表した。すでに64ピンVQFNパッケージで供給中であり、1,000個受注時の単価は4.95ドルからとなっている。

システム動作モニタIC「UCD90120」の外観イメージ

同製品は、最高12チャネルのシーケンス制御および設定が可能であり、複数の電源レールにおいて同時にランプアップ(電圧上昇)およびランプダウン(電圧下降)動作を実現可能である。

また、過電圧、および電圧低下の電源警報と故障を検知し、リトライ、シャットダウン遅延、スレーブ・レールのシャットダウンなどの設定により、さまざまな故障に対応することができ、それぞれの故障は、分析の後、不揮発性のエラー・ログに記録される。

さらにPMBus経由で最高10本の電源レールのマージン制御機能を提供するため、電源の性能を上限と下限で検証することが可能である。

なお、同社では同製品に4個の冷却ファンの制御および監視機能を追加した「UCD90124」もサンプル出荷を開始しており、こちらの量産出荷も2009年第4四半期に予定している。