ニコンは9月29日、2009年5月26日に発表した同社の半導体製造装置関連の生産などを行う精機カンパニーの生産拠点再編についての詳細を発表した。

対象となるのは、栃木ニコンプレシジョン、水戸ニコンプレシジョン、仙台ニコンプレシジョン、蔵王ニコンの4社で、当初の予定どおり2009年10月1日に再編が実施される。

再編の方式は3段階に分かれており、第1段階で仙台ニコンプレシジョンの半導体露光装置事業を栃木ニコンプレシジョンへ、水戸ニコンプレシジョンの液晶露光装置事業を蔵王ニコンへそれぞれ吸収分割により継承する。

第2段階としては、吸収分割の後、栃木ニコンプレシジョンを存続会社、水戸ニコンプレシジョンを消滅会社とし吸収合併を行い、第3段階として、第2段階と同様に蔵王ニコンを存続会社、仙台ニコンプレシジョンを消滅会社とし吸収合併を行う。なお、蔵王ニコンは10月1日付けで「株式会社宮城ニコンプレシジョン」へと商号変更がなされる予定。

なお、5月発表時点の人員削減計画に変更はなく、今回の再編により国内約800名の人員が削減されることとなる。同社では、これにより、2009年度(2010年3月期)で約30億円、2010年度で約40億円、2011年度で約10億円の計80億円の固定費圧縮が見込めるとしており、当初の予定どおり、2009年度の費用として40億円強の特別損失を計上する見込みである。