東芝ホームアプライアンスは28日、冷凍冷蔵庫の新モデル「GR-B55F」「GR-B50F」「GR-B48F」を発表した。発売日、価格などは表のとおり。

2ゾーンレイアウトと、センサーによる運転の効率化で、年間消費電力量が、昨年モデルに比べて約30%低化した新モデル(GR-B55F)

同社の冷凍冷蔵庫では、上位モデルを中心に、冷凍用の温度帯と、冷蔵用の温度帯とで、それぞれ専用の冷却器を利用する「i-ツイン冷却」が搭載されている。i-ツイン冷却は、一般的な1台の冷却器を使用している製品に比べて、冷蔵室内の温度変化が少なくなるうえ、高湿度をキープできるなど、食品の保存性も向上する。

今回発表された3機種も、i-ツイン冷却を採用しているが、それだけでなく、レイアウト上の工夫も行われている。冷蔵庫の上側に冷蔵の温度帯、下側に冷凍の温度帯と、エリアを分割する2ゾーンレイアウトを採用したのが大きな特長。これにより省エネ性と、容積効率を向上させている。

野菜室、冷蔵室にはピコイオンが放出され、食品の鮮度をキープする

また真空断熱材の採用や多くのセンサーによる運転の効率化により、省エネ性能を強化。全体で12個のセンサーが搭載されており、外気温、庫内温度、扉の開閉回数、製氷状況、除霜の状態などをチェックして、効率的な運転が行われている。さらに、これらのセンサーの搭載により可能になっているのが、可変プレクールシステム。同社の冷蔵庫では、霜取りを行う前に、いったん庫内の温度を低下させることで、霜取り中の温度変化による食品の劣化を抑えるプレクールシステムが採用されていたが、可変プレクールシステムでは、外気温など、周囲の環境に応じて、強力にプレクール運転を行うか、控えめに行うかを自動選択し、消費電力を抑える。年間消費電力量は、昨年モデルの「GR-A56R」の450kWh/年に比べて、約30%ダウンの330kWh/年となっている(GR-B55F)。

発表会場では、ピコイオンの脱臭を体験するためのコーナーも。写真は、2つのボックスに酢を染み込ませたガーゼを置いたもので、上部のふたを開けると、ピコイオンなしの方からは酢のニオイがしたが、ありの方からはそれといったニオイはしなかった

冷蔵庫の中心に設置された野菜室は、GR-B55Fでは128L、GR-B50Fでは118L、GR-B48Fでは108Lと、野菜だけでなく、調味料などの保存もカバーできる大容量。冷蔵室と野菜室は、ピコイオンによる、除菌・脱臭も行われるほか、エチレンガスを分解することで、食品の鮮度を長期間保つことが可能だ。

型名 定格内容積 発売日 価格 推定市場価格
GR-B55F 548L 10月25日 オープン 28万円前後
GR-B50F 501L 11月25日 26万円前後
GR-B48F 483L 11月30日 24万円前後