2009年9月9日(フィンランド時間)、Oracle Enterprise Linux(OEL)の開発チームがメーリングリスト - Errata Announcements for Enterprise Linuxにて、最新バージョンであるOEL 5 Update 4を一般公開したことを発表した。今回公開されたOELは、x86およびx86-64アーキテクチャ用。OELはRed Hat社がエンタープライズ向けに開発しているRed Hat Enterprise Linuxをベースにし、Oracleで開発されているLinuxディストリビューションのひとつ。
メーリングリストに投稿された内容によると、今回のアップデートでカーネルやドライバに数多くのバクフィックスや変更が加えられているとのこと。代表的な変更点を次のとおり。
- igdにエントロピーサポートを追加
- ENETUNREACHをENOTCONNに変更
- xenにpv/boundingネットコンソールサポートを追加
- kexecブート時のaccraidドライバのリセットをフィックス
- hpuxクライアントからのファイル作成の失敗をフィックス
- Shrink Zoneのパッチ
- ハイパーバイザーがメモリ予約変更をサポートするかどうかをチェック
以上はOracleによるバグフィクスや追加で、ほかにもアップストリームディストリビューションプロバイダによるバグフィクスやドライバアップデート、ネットワーク周り、ストレージ周りに手が加えられている。詳細についてはメーリングリスト - El-errataに列挙されているのでアップデートを考えているOELユーザーは参照されたい。