米Googleは9月15日(現地時間)、Stable(安定版)チャンネルを通じてWebブラウザ「Chrome 3」安定版の提供を開始した。JavaScriptの処理速度が大幅に向上、"新しいタブ・ページ"やOmnibox、HTML5サポートが強化された。対応OSは、Windows Vista/ XP SP2以降。Chromeの自動アップデート機能を通じた提供も、数日中に開始するという。

Chrome 3に搭載されているV8 JavaScriptエンジンは、Chrome 2の最新安定版との比較で25%、Chrome 1安定版との比較では150%も高速にJavaScriptを処理する。

V8 Benchmark Suite v5の結果。上からChrome 3安定版、Chrome 2安定版、Chrome 1安定版、最初のベータリリース

新しいタブ・ページでは、レイアウトを柔軟に変更できるようになった。"よくアクセスするページ"のサムネイルの位置をドラッグ&ドロップで移動させたり、ピンで固定できるほか、ページ右上のレイアウト・ボタンを通じて表示を切り替えられる。Omniboxには種類(検索、履歴、ブックマークなど)を示すアイコンが表示されるようになり、候補を見分けやすくなった。新機能として、テーマギャラリーを通じたテーマ変更、HTML5のvideoタグのサポートが追加された。

Chrome 3の新しいタブ・ページ。Star Gazingにテーマを変更

Omniboxが提示する候補の種類がアイコンで見分けやすくなった