あなたはPC売り場の販売員だ。来たるべき10月22日に備えてWindows 7搭載マシンの販売が申し渡されている。マシンを確実に売るためにも、ライバル製品に心揺れる顧客を説得しなければならない。どうアピールすべきだろうか……? Microsoftがこうした販売員に向けたLinux撃退マニュアルを作成していたことが話題になっている。

Ars Technicaの9月8日(現地時間)付けの記事によれば、Best Buyの従業員がOverclock.netの掲示板に投稿した内容が発端になっている。米国でBest Buyはデジタル家電販売では最大手リテールストアのひとつ。このBest Buy従業員に対して、Windows 7をセールスする際のLinuxとの比較ポイントを指南するのが問題のマニュアル(Comparing Windows 7 to Linux)だ。問題の画像はすでに掲示板から消されてしまっているものの、キャッシュから吸い出した画像をArs Technicaが11個のスクリーンショットとしてサイト内で紹介している。

内容としてはWindows 7のほうがLinuxよりもリッチなPC体験を提供できるというもので、Windows 7ではできるがLinuxでできないこと、あるいはLinuxのほうが劣っている(とMicrosoftが考えている)機能が羅列されている。周辺機器の対応や(Windows)ソフトウェアの互換性などは納得できる内容が多いが、そもそもMicrosoft製品の「Windows Live Essentials」のようにLinux対応が存在しないものを比較条件に挙げているなど、教育マニュアルとはいえ首をかしげたくなる部分も見受けられる。また設定されたクイズも「Linux is safer than Windows.」といった設問が間違いと断定するなど、かなり興味深い。