英国の公共機関が学校向けに作成した"運転中の携帯メールの危険性"を教えるビデオ映像が大きな反響を呼んでいる。米Associated Press (AP通信)によれば、8月にYouTubeや他の動画共有サイトに動画がアップロードされて以来、600万以上のビューを稼ぎ出し、数々のコメントを集めるコンテンツとなっている。

もともとは英国のPSA (Political Studies Association)が学校教育用に作成、配布を行ったビデオ映像。その映像シリーズがYouTubeにアップロードされたり、TV放映が行われて以降、さまざまな形でアップロードが繰り返され、膨大な閲覧数になっている。「texting driving」「psa uk」といったキーワードで検索を行うと、大量の関連動画が出現する。下のビデオは、そうした形でYouTubeにアップロードされたものの1つだ。なお、その内容のためか動画の閲覧には年齢制限がかかっている。

http://www.youtube.com/verify_age?&next_url=/watch%3Fv%3D8I54mlK0kVw
(視聴するにはYouTubeへのログインが必要)

動画のストーリーは、英ウェールズ地方のグエントバレーに住む10代の少女が運転中に携帯メール(Texting)を行ったことで4人の死者を出す大事故を起こしたというものだ。実際にグエントで撮影が行われたフィクションフィルムではあるものの、事故の瞬間や死亡者の状況が生々しく再現されているなど非常にショッキングな内容であるためか、各方面での反響が大きかったようだ。

なお、英国では運転中の通話や携帯メールは禁じられており、少女の行為は当然ながら違法となる。現在米国では事故の増加や調査報告での警告が増えつつあることを受け、運転中の通話や携帯メールを禁止する自治体は増加傾向にある。こうした背景もあり、ビデオ映像の内容や規制の進展に絡み、議論が白熱しているのだろう。