2005年から毎年恒例となっている米Apple主催の秋のスペシャルイベントだが、今年も9月上旬に開催されることになりそうだ。米Wall Street Journal内にあるAll Things Dの "Digital Daily" Blogの中で、John Paczkowski氏が関係者からの話として同イベントの2009年の開催日時が9月9日(米国時間)になる見込みだと報じている。だが今年のイベントは例年通りiPod新製品やサービスなどの音楽系の話題が中心で、以前から噂の広がっているタブレット型デバイスについては今回はまだ発表されない可能性が高いという。

Appleが開催するスペシャルイベントは主に2種類あり、新製品発表のタイミングに合わせて逐次本社キャンパスに一部メディアのみを招待するタイプと、テーマを音楽とエンターテイメントに絞って毎年1回業界関係者を含むより多くの聴衆を集めるサンフランシスコ市内で開催されるタイプに分けられる。9月のスペシャルイベントは後者に属し、これまでもほぼ同じタイミングの9月上旬に実施されてきた。内容もiPodやiTunes関連の話題が中心で、昨年は新型iPod nanoのカラーバリエーションである「ナノクロマティック」のほか、iTunes 8とその新機能 "Genius" が発表されている。今年も例年通りの日程での実施が予想されており、第3世代iPod touchや、新型タブレットデバイスとともに登場が噂される "Cocktail" という新サービスについて何らかのアナウンスが行われる可能性がある。

昨年2008年9月に開催されたAppleスペシャルイベントでのYerba Buena Center for the Arts

開催日時についてはこれまでにも数々の憶測があり、9月7日の週に実施されるという話が出ていたほか、今回の情報源となったAll Things DのMediaMemoのBlogでも9月7日説を唱えている。だがPaczkowski氏の最新の書き込みでは関係者に近い話として9月9日が濃厚になったという話を伝えており、その場所は昨年通りサンフランシスコ中心部にあるYerba Buena Center for the Artsを見込んでいる。いずれにせよ、イベント開催の1週間から10日ほど前には正式なアナウンスがあるとみられ、Apple新製品を楽しみにするユーザーはいまから期待して待っているといいだろう。