登山家の栗城史多氏

成功すれば日本人初の快挙―。現在までに"単独・無酸素"登頂で世界6大陸6座を制覇してきた登山家の栗城史多氏が世界7大陸の"単独・無酸素"登頂を目指して16日、エベレスト遠征へ出発する。13日、都内で開かれた記者会見にて、栗城氏が標高8848mのエベレストに挑む意気込みを明かした。

エベレスト遠征の出発を数日後に控えた会見で、栗城氏は登頂への想いを聞かれると「登山を始めてからエベレストをずっと意識していました。成功するからやるんではなく、チャレンジの大切さやたくさんの人に勇気や希望を伝えたいです」と登頂の如何に関わらず、挑戦することの大切さを訴えた。エベレストを"単独・無酸素"で登ることに関して、「通常、人間は7500mより高いところでは、酸素ボンベなしには生きていけません。単独・無酸素のエベレストは難しいうえに、8000mの世界は山の神様が手招きしてくれいないと登れない世界。根性とかやる気ではなく、自然がダメだと言ったら引き返し、また挑戦するのが登山だと思っています」と述べた。

栗城氏は、8月18日に日本を出発後、現地での調整を経て、9月5日に登山を開始、9月29日にエベレスト登頂を予定。帰国日は10月10日としている(変更有)。

なお、今回の登頂では、8400m付近から登頂までの24時間をネットにて生中継する。その様子はYahoo! JAPAN特集ページ「世界初! エベレスト登頂ネット生中継 地球のてっぺんに立つ!(8月18日より公開)」にて無料公開される。同ページの公開期間は8月18日~10月13日で、栗城氏の登山情報のほか最新動画コンテンツや、ギネス記録への挑戦として予定されている、6300m地点での流しそうめんや8400m地点でのカラオケといった生中継イベントが視聴できるとしている。