Google Web Search

Googleは10日(米国時間)、次世代Google Web検索アーキテクチャに関する発表をおこなった。Official Google Webmaster Central Blog: Help test some next-generation infrastructureによれば、ここ数カ月、Googleでは多くの従業員がGoogle Web検索の次世代アーキテクチャを開発するという非公開プロジェクトに従事してきたという。検索対象のサイズ向上、インデックススピードの向上、精密さの向上、包括度の向上などを目指したものと説明されている。

次世代Google Web検索アーキテクチャの開発はまだ作業途中とされているが、GoogleはWebデベロッパに対してフィードバックの取得を目的として、この新しい検索エンジンをhttp://www2.sandbox.google.com/として公開した。UIに変更はなく、従来のGoogle Web検索と同じように操作できる。

Google Web検索(英語・現在版) - JavaScript検索結果

Google Web検索(英語・開発版) - JavaScript検索結果

Google Web検索(日本・現在版) - JavaScript検索結果

Google Web検索(日本・開発版) - JavaScript検索結果

ためしに「JavaScript」という単語で検索をかけてみると、インデックス数が5億1,800万から6億7,800万へ増えていることがわかる。英語版検索では検索スピードも向上している。そしてもっとも注目したいのは検索結果だ。現在のWeb検索と開発版のWeb検索では、検索結果が異なっている。なおhttp://www2.sandbox.google.com/から、日本を対象として検索する場合、一旦検索をしてからURLに「&hl=ja&gl=jp」を追加するなどして手動で操作してやる必要がある。

検索結果が現在の結果と比較してどうなったか意見がある場合には、検索結果ページの一番下にある「Dissatisfied? Help us improve」のリンクから報告を実施してほしいとされている。日本版では「フィードバックをお寄せください」というリンクが該当する。

Net Applicationsの報告によれば、2009年7月における検索シェアでGoogleは78.45%。以降に百度 (8.87%)、Yahoo! (7.16%)、Bing (3.17%)が続いている。ここ半年で百度がシェアを倍増させ、MicrosoftのBingもシェアを広げているものの、Googleの検索シェアはほかを引き離して圧倒的なシェアを誇っている。