シャープは7月30日、2009年度第1四半期の業績を発表した。

それによると、同社の第1四半期は、売上高が前年同期比20%減の5982億9300万円、営業損益が前年同期比-624億9100万円の260億6500万円損失、純損益が前年同期比-500億9300万円の252億300万円損失、という結果だった。

部門別の業績は以下のとおり。

部門 売上高(前年同期比) 営業利益(前年同期比)
AV・通信機器 3116億1600万円(-11.9%) -133億2500万円(-190億1400万円)
健康・環境機器 577億4300万円(+0.1%) 20億1300万円(+341.4%)
情報機器 625億300万円(-14%) 26億8300万円(-61.1%)
エレクトロニクス機器事業 合計 4318億6200万円(-10.8%) -86億2900万円(-216億7800万円)
液晶 926億1500万円(-42%) -147億7800万円(-350億3800万円)
太陽電池 348億1800万円(-17.1%) -17億8900万円(-22億5500万円)
その他電子デバイス 389億9800万円(-37.2%) -20億1700万円(-52億3000万円)
電子部品事業 合計 1664億3100万円(-36.9%) -185億8400万円(-425億2300万円)

※ 売上高は外部顧客に対するもの。営業利益は部門間取引も含む。

エレクトロニクス機器事業に関しては、AV・通信機器で、ブルーレイディスクプレイヤー/レコーダーが伸長したが、液晶カラーテレビや携帯電話が減少して大幅な損失を記録。健康・環境機器では、電子レンジが減少したものの、プラズマクラスター技術搭載の空気清浄機、プラズマクラスターイオン発生機が伸長し、営業利益大幅増につながっている。情報機器では、国内向けデジタルカラー複合機が堅調に伸びたが、海外売上が減少したという。

また、電子部品に関しては、液晶部門で、需要好転が見られたものの、テレビ用大型液晶パネルの大幅価格下落や中小型液晶市場の低迷があり、大幅な赤字を記録。太陽電池では、補助金制度の導入により国内販売が大幅に伸びたが、海外向けが減少し、損失につながった。

シャープでは、2009年度の業績について、売上高2兆7500億円、営業利益500億円、純利益30億円と予測。この数字については当初から変更はない。