iPhoneは非常に便利なツールだ。日本でiPhoneを展開する某キャリアの社長は「いままでiPhoneなしによく生きてきたな」とべた褒めだが、一度その便利さを知った人間であれば「いやまったくその通りだ」と頷くことだろう。

だが一方で、使い込めば使い込むほど不満も出てくる。特にiPhone特有の制約から「何でこんなことができないんだ!!」と思うこともしばしばだ。こうしたストレスを感じているのは筆者だけではないようで、多くのユーザーが不満を持ちつつ、その解決方法探しに日々苦労している。こんな気持ちを代弁するような記事をPC Worldが公開しており、ここでは10の不満点とその解決方法について言及している。その一部を抜粋して紹介してみよう。

米PC Worldが7月29日(現地時間)付けで公開した「Top 10 iPhone Annoyances (And How to Fix Them)(iPhoneでいらつくことトップ10 - とその解決法)」という記事には10の不満点がリストアップされ、それぞれに「Ideally(理想の回答)」「The workaround(現実の解決法)」という2段階で対策を指南している。例えばこんな感じだ。

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Default Apps Can't Be Hidden

(デフォルトのアプリが隠せない)

iPhoneのスタートスクリーンは、あなたが望もうと望むまいと、あらかじめセットされたアプリへのショートカットでびっしり埋め尽くされている。たとえあなたがDow Jones Industrial Averageの数字をチェックしたくなかったとしても、Appleはおかまいなしにアピールしてくる。これらアプリは"隠せない""消去できない"、さらには"カスタマイズできない"というお墨付きだ。

Ideally: もしAppleがこのイライラを解消しようと思うなら、設定メニューに「Appearance(出現)」のオプションを付け、ユーザーが望まないアプリを"削除する"のではなく、画面上から"消せる"ようにするべきだ。

The workaround: 「ホームページの最後のページにいらないアプリを隔離する」――これが簡単で反則な技だ。この裏技とも呼べる方法はMacensteinのページで詳しく解説されている。具体的にはいらないアイコンを最後のページに集めて、そこでアイコンを次々とオーバーフローさせて消し去ってしまう方法だ。ただし、これが有効なのはiPhoneの電源がオフになるまでの間となる。JailbreakユーザーはSbsettings or Poofなどのプログラムを活用したりしているようだ。

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ほかにも面白いトピックがある。

The App Store Is a Pain to Browse

(App Storeをブラウズするのが苦痛だ)

ユーザーがiPhoneでApp Storeを見るとき、カテゴリ別のTop 100以外の方法でアプリを探すには、テキスト検索またはリリース日時順のソート結果しか方法がない。

Ideally: 「Show All」のオプションがほしい。これで名前やランク別にソートが行える。

The workaround: App Minerのようなアプリを使う。これはセール中のアプリのリストやディスカウント販売用のウォッチリストを作成する機能がある。より高度なフィルタリングやお勧めアプリを探すには、ApptismAppBeacon、MacworldのApp Guideなどを参照してみるといいだろう。

AT&T Is the Carrier

(AT&Tが通信キャリアである)

米国外のiPhoneユーザーがティザリング(Tethering)やMMSなどを楽しんでいる一方で、(米国の独占提供キャリアである)AT&Tは既存のユーザーをこうしたサービスから締め出している、あるいはApple自体もいらつかせているのかもしれない。またAT&Tが提供する別の携帯電話では可能な3G越しでのSlingPlayer利用が行えないのも問題だ。これはAT&Tを嫌うに十分な理由となる。

Ideally: AT&TがAppleと結んでいる独占契約が間もなく期限切れ、あるいは政府の独占禁止法審査で終わりを迎えるかもしれない。AT&TがVerizonのような別のキャリアに乗り換える可能性もある。あるいはAT&Tが改心して、iPhoneユーザーを2等客車の乗客のように扱うのを止めるかもしれない。

The workaround: 私はこれをまだ試していない。だがBenM.atというサイトを訪問する、あるいはiPhoneHacksに記された詳細に沿って作業を行えば、Jailbreakなしでティザリングが可能になるようだ(この行為はAT&Tによってあなたが罰せられる可能性があることをお忘れなく)。

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今回紹介したのは3つだが、このほか7つのいらだちと解決方法が紹介されている。英語が不得手でも、書かれている内容はそれほど難しくないので、興味ある方はぜひ一読してほしい。

You Can't Run Pandora or Other Apps in the Background

(Pandoraやその他のアプリをバックグラウンドで走らせられない)

Battery Drains Too Fast

(バッテリの減りが早すぎる)

You Can't Store Files or Attach Them to E-Mail

(ファイルの保存や電子メールの添付が行えない)

IMAP Gmail Is Lame

(IMAP Gmailの機能が不完全)

You Can't Create Contact List Groups

(コンタクトリストのグループが作れない)

E-Mail Management Is Weak

(電子メール管理が貧弱)

Remote Wipe Costs $99 Per Year

(リモートワイプ利用に年間99ドルもかかる)