日本アイ・ビー・エムは7月30日、企業がIT資産をライフサイクル全体を通して効率よく管理し、コスト削減と法令遵守を支援するIT資産管理ソフトウェア「IBM Tivoli Asset Management for IT V7.2」、「IBM Tivoli Asset Discovery for z/OS V7.2」を発表した。

Tivoli Asset Management for IT V7.2は、企業が所有するIT資産を、初期要求から承認、調達、契約、受領、導入、設置、移動、追加、変更、廃棄までといったライフサイクル全体を通して効率的に追跡管理する。今回新たにソフトウェア・ライセンス管理機能が追加され、ライセンスの使用許諾と現状の比較、過不足確認など、ライセンスに関する資産管理が可能になった。

同製品の利用により、IT資産の紛失防止や未使用IT資産の有効活用などによる総保有コストの削減、関連する契約・リースに関するコストの効率化を行うことができる。また、リース資産の返却漏れ防止、処分済み資産の機密データの削除、ソフトウェア・ライセンスの利用数の遵守、正しい監査レポートの作成など、コンプライアンスの強化を実現する。

Tivoli Asset Discovery for z/OS V7.2は、同社のz/OSとそのアプリケーションの使用量をモニタリングする製品。z/OS製品は、多くのユーザー・組織で共有されていることが多いため、使用状況の把握が困難だが、同製品の利用により可視化が可能になり、使用されなくなったz/OS製品を検出するなどの過大な投資を抑制し、コスト削減に貢献する。

Tivoli Asset Management for IT V7.2の価格は81万900円(1許可ユーザー当たり、税抜)で、提供は8月1日から行われる。

IBM Tivoli Asset Discovery for z/OS V7.2の価格は、IBM System z10 Enterprise Class の場合、403万2,000円(税抜)で、提供開始は8月14日から。