ヘルシンキのエフセキュアは7月30日、2009年上半期の業績を発表した。総売上は6,230万ユーロ(1ユーロ=135円換算で約84億1,050万円)、前年同期比で16%増加、また、EBIT(支払金利前税引前利益)は1,410万ユーロ(1ユーロ=135円換算で約19億0,350万円)、前年同期比で32%増加した。

総売上を地域で見た場合、フィンランドとスカンジナビア地域が35%、残りのヨーロッパが45%、北米が9%、残りが11%となっている。

同社は7月10日、ISP事業者・携帯電話キャリア向けにオンラインストレージ、データ管理ソリューションを提供する欧州のソフトウェアベンダーであるSteekを買収した。これは、2000年以降同社の成長を牽引しているSaaS型ビジネス戦略の一環によるもの。Stsskの買収により、同社のパートナーである通信事業者は自社の顧客に向けてStsskのサービスを提供することが可能になる。

エフセキュアの社長兼CEOを務めるKimmo Alkio氏は、「SaaS事業者経由でサービスをOEM提供するというビジネスモデルは、エンドユーザーとパートナーの双方に価値をもたらす。経済的に不安定な現在でも、このビジネスモデルは勢いを増している。その証拠に、当社の通信事業者向けビジネスは、2008年上期と比べ29%増となっている」と述べている。