司馬遼太郎原作のNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』(11月29日スタート)の新キャスト発表会が、29日、ロケ地の千葉・栄町で行われ、日露戦争で旅順攻撃を指揮した第三軍司令官・乃木希典役に柄本明、乃木の妻・静子役に真野響子、乃木に仕える第三軍参謀長・伊地知幸介役には村田雄浩が起用された。
全3部構成で、今秋11月から2011年秋まで3年に渡って放送される同作。撮影も3年に及ぶ長期戦で、現在は第1部を撮り終え、第2部、第3部の収録を始めている。この日、急な通り雨に見舞われながらも、日露戦争開戦に向けて準備を進める内務大臣・児玉源太郎(高橋英樹)が、休職中の乃木希典(柄本)に現役復帰を促すため、隠居先の那須野を訪れるシーンなどが無事撮影された。
撮影後の会見で、柄本は、原作の乃木が良い評価で描いていないことに触れ、「司馬さんの書かれた乃木は辛口だが、その中でもなんとか乃木像を探して頑張りたい」と理解を示す一方、人生を翻弄される難しい役柄に「この人(乃木)は、分からなかったんだろうな。早く死ねれば良かったのに死ねなかった。つらかったんじゃないかな」と思いを馳せた。また、真野からは「女性の登場が大変少ない作品の中で、この役をやらせていただいて光栄です。(明治時代は)女性が女性らしい時代。わたしはほんとに色気もないので、なるべく可愛らしく優しくできるように、気をつけてがんばってます(笑)」と、意外な発言も。
一方、夫と妻、後に殉死する息子2人の家族4人で畑を耕す撮影を終え、「一番幸せなシーンで楽しかった」と笑顔で語る真野に、柄本は「楽しかったけど炎天下で暑かった!」と苦笑い。冬物の軍服姿で出席した村田も「ちょっと動いたら汗でつけ髭がとれそう…」とぐったり。暑さで意識が朦朧としていると語る中、「こんな壮大なロケーションの作品に参加できて光栄。歴史的な作品になると思うので頑張ります」と、過酷な条件下のロケにも負けず意気込んだ。
この日の撮影シーンは、2010年秋、第2部・第7回「子規、逝く」として放送される
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