オンラインマーケティング情報などを提供するネットレイティングは30日、CGM分析サービス『BuzzMetrics(バズメトリクス)』の提供を開始すると発表した。アナリストによる精度の高い感情分析が特徴。アドホックレポートとASPの2種類の形式で提供される。

BuzzMetricsはいわば"クチコミ分析"サービス。CGM(Consumer Generated Media)サービスの拡大にともない、ブログやSNSなどで提供される情報が消費行動プロセスに与える影響は大きくなっている。企業の事業戦略上、CGMにおける自社製品/ サービス/ ブランドへの消費者反応、広告出稿との関連性などの把握は不可欠となっており、本サービスはそうしたニーズに応えるものとなる。同社が持つ、インターネット視聴率(NetView)、オンライン広告統計(AdRelevance)と連携し、CGM専門アナリストによるクチコミ情報の分析レポートを提供する。

アナリストによるアドホックレポートは、「ブランド調査」「新製品ローンチ分析」「イベント効果分析」「キャンペーン効果分析」「Buzz追跡調査(特定話題の定期モニタリング)」「リスク分析(自社製品・サービスへの潜在的リスク調査)」を提供。データソースには、ブログ/ 掲示板/ Q&Aサービス/ SNS/ メーリングリスト/ トラディショナルメディア(新聞・雑誌などのオンライン版)/ YouTube/ Twitterなど200サイト以上を利用し、好意度や記事ボリューム、特定話題のインフルエンサーの特定などさまざまな測定指標による分析を提供する。このほか、ASP形式によるダッシュボードサービスも提供。クライアント自身でキーワードを設定し、ボリュームやトレンドの調査が行なえるようになっている。

BuzzMetricsは米国(ニールセン・オンライン)では10年前から提供され、自動車メーカーにおける商品改善や顧客ロイヤルティの向上といった実績を重ねているという。同社は30日より、アドホックレポートを主力商品と位置づけ販売を開始する。利用料金は250万円~、納品までの期間は約1~1.5カ月。ASP版は月額30万円。また今後は、CGM分析に基づくコンサルティングサービスについてもニーズに応じて提供していきたいとしている。