展示会場の奥に設置されたドコモブース

22日から24日まで東京ビッグサイトで開催されているワイヤレス&モバイルの総合展示会「WIRELESS JAPAN 2009」で、NTTドコモはメールエージェント機能、こどモニタ、フォトフレーム、ウェルネスサポートなどさまざまなソリューションや開発中のシステムの展示を行なっている。

返信メールをユーザーに代わって自動作成、自動返信ができるメールエージョント機能の紹介コーナーでは、実際の端末に開発中のメールエージェント機能を搭載し、デモンストレーションを行っている。

メールエージェント機能を搭載した端末を展示

さまざまなシチュエーションに応じた返信が可能

仕事中、電車や車での移動中、またケータイをカバンに入れっぱなしでメールに気付かない時など、"携帯電話が利用できないシーン"を想定し、ユーザーに代わってシチュエーションに合わせた返信メールを作成できる。具体的には受信したメールの構文解析、携帯電話内のキーワード検知を元に返信メールの大枠を作成する。そのまま自動返信もできるが、手動返信の設定も可能。送信内容の確認設定により、自動作成された本文を編集することもできるため、単純にメールを最初から作成する手間も省ける。このエージェント機能はiアプリのメーラではなく、iモードメールの一機能として開発しているという。

設定画面。自動返信や送信内容の確認の設定ができる

デモンストレーションではスケジューラーに登録されている予定にあわせた返信メールを自動作成していた

了解する内容で本文を作成するか、拒否する内容で本文を作成するかをそのつど確認・設定できる

児童の登下校を保護者に伝える学校や学習塾向けのシステムとして「こどモニタ」の展示、デモンストレーションも行われていた。

こどモニタの紹介コーナー。端末と管理者画面(PC)と非接触ICカードを用いた場合のカードリーダが展示されている

児童側の端末には専用のiアプリで登下校時に操作を行う

児童側の端末から操作を行うと、保護者側の端末にメールが送信されるというもの。端末のGPS機能を利用し、保護者側に地図表示可能なURLが記載されたお知らせメールが送信される。送信側は端末の他に専用のカードリーダを用いたICカード(FeliCa)での利用も可能となっており、基本的には出退勤システムをイメージしたソリューションとなる。

児童側の端末を操作すると、保護者側の端末にURL付きのメールが送信される、選択することで発信された場所を地図表示で確認できる

携帯電話の使用を禁止している学校などでは、携帯電話ではなく非接触ICカード(FeliCa)で利用することも可能

7月1日よりサービスを開始している「お便りフォト」の展示コーナーでは、専用端末「お便りフォトパネル」が展示されている。

お便りフォトの展示コーナー

専用端末となるフォトフレームの背面

フォトパネルはメールで届いた画像をボタン1つで再生でき、その他の操作は遠隔操作が行えるという。熟年層の利用を想定しており、フォトパネル自体の操作は「必要最低限かつシンプルを目指した」(説明員)という。月額利用料490円からの定額ユビキタスプランで利用でき、フォトパネルの本体価格は19,800円、1,000台の限定販売となっている。同社の特設サイトから購入・申込を受け付けている。

そのほか、BlackBerryソリューション、健康サポート機器と連携したウェルネスサポート、アフターサービスカウンターの設置などの展示・紹介が行われている。

BlackBerryソリューションは法人向けに期間限定で試すことができるトライアルを行っている

血圧計や体組成計に接続したFeliCaリーダ/ライタに携帯端末を乗せるだけで、計測数値が専用サーバにアップロードされる。自治体や病院などでの利用を想定したソリューション

アフターサービスカウンター前には、水没時の端末が展示されている

金属部分を中心に基板のさまざまな部分が腐食している

またブース正面には、夏モデルとドコモ動画が体験できるタッチ&トライコーナーが設置されている。

ドコモ動画のタッチ&トライでは動画のポータルサイトに素早くアクセスできるようトルカ(ToruCa)が設置されている

各シリーズの夏モデルが試せるタッチ&トライコーナー。秒間に120フレームの高速撮影、スロー再生ができる「スピードムービー」に対応したN-08Aがお気に入りと語りながら端末の紹介をしてくれたコンパニオンの煙山さん

(2106bpm/K-MAX)