米Googleは7月15日 (現地時間)、米国で提供している電話管理サービス「Google Voice」のモバイルアプリケーションをリリースした。対応プラットフォームはBlackBerryとAndroid。

Google Voiceは音声通信を電子メールのように管理するサービスだ。ユーザーにはGoogle Voice番号が提供され、その番号にかかってきた電話を固定電話や携帯電話に転送できる。転送先はWebで簡単に設定でき、複数の電話を鳴らすことも可能だ。電子メール・アドレスに送られてきたメッセージにユーザーが任意の様々な方法でアクセスできるのと同じように、Google Voiceを利用すれば、電話番号(Google Voice番号)が端末から切り離されてユーザーに付随する形になる。ほかにもSMSやボイスメール機能を備えており、こうした音声通信はGmailに似たデザインのWebページで統合的に把握できる。

Google Voiceのモバイルアプリは、ボイスメールとSMSへのアクセス、Google Voice番号を使った通話発信とSMS送信、Google Voiceレートでの国際電話などの機能を備える。これまでGoogle Voice番号は受信にしか使えなかったが、モバイルアプリを通じて同番号からの発信が可能になる。Google Voice番号を双方向で利用できるようになり、同サービスの掲げる「生涯1つの電話番号」が現実的なものになる。