NECとシーエスアイは、複数の医療施設が電子カルテや医用画像などの診療情報を共有し、連携強化を実現する「電子カルテ/地域医療連携ソリューション」を製品化し、7月13日より販売すると発表した。

このソリューションでは、電子カルテシステム、地域医療連携ネットワークサービス「ID-Link」、電子カルテシステムを「ID-Link」に接続して診療情報を公開するのに必要な機能を予め組み込んだ専用サーバの3つを組み合わせて提供するもの。

「電子カルテ/地域医療連携ソリューション」の全体イメージ

「ID-Link」では、各医療施設内の専用サーバに格納された診療情報を、サービスセンタを経由して各々が閲覧できる仕組みとなっている。どの医療施設のサーバにその患者の情報が格納されているか、医療施設ごとに異なる患者番号のリンク、アクセス権管理などが同センタで行われる。

患者のIDを入力すると、地域の医療施設に分散した患者の診療情報が一覧表示され、処方や検査データの閲覧のほか、医用画像も閲覧できるという。

画面イメージ図

「ID-Link」の利用料は、公開施設向けが、300床未満の場合月額5万円(税別)、300床以上が月額8万円、閲覧施設向けは月額7,000円(税別)となっている。また、 診療情報公開用サーバが1,200万円(税別)となっている。