リイド社はこのほど、鉄道に関する話題を紹介する文庫本『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256』(650円)を発売した。同書には、希少価値となった車両や廃線の危機にある路線を網羅した「レッドデータブック」、新線計画を紹介する「ブルーデータブック」のほか、線路の作り方、時刻表、おトクなきっぷカタログなどが収録されている。

『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256』(650円)

本書は2年前に発売となった『知れば知るほど面白い 鉄道雑学157』のいわば続編。「最南端の駅はどこ? 」などの基本的な鉄道雑学は前著で網羅されており、同書では「現在から未来へ」の話題が中心。「今年は九州行きブルートレインの廃止が報じられました。でも、まだまだ走っている寝台特急はあります。また、青春18きっぷの認知度は高いけれど、青春18きっぷが使えない時期でも"おトクなきっぷ"はたくさんある。このような、鉄道ファンには知られていても、一般には知られていない知識をたっぷり詰め込みました」(著者の杉山淳一氏)。

杉山氏はゲーム系フリーライターで、前作がきっかけで鉄道分野に進出したという。杉山氏によると、「鉄道は知識を蓄える楽しみだけではなく、体験してこそ面白い」とのことで、乗りたくなる本という切り口は、乗り鉄の筆者ならではの視点といえよう。