"パソコン通信"の草分け、米CompuServeがひっそりとサービスを終了

 

CompuServe Classicの日本代理店をしていたニフティの「サービス終了」を伝えるWebページ

コンピュータの歴史で、また1つの時代が終了した。オンラインサービスの米CompuServeが7月1日(現地時間)、その会員向けサービスを停止した。複数のメディアが報じている。1969年にスタートして以来、およそ40年近くにわたって続いてきた"パソコン通信"の草分けは紆余曲折を経て、その役割を終えようとしている。

Compu-Serv Networkの名称で1969年にスタートしたCompuServeは、やがてCompuServe Information Service (CIS)へと名称を変更し、1980-1990年代にかけて全盛期を迎えた。特にインターネットでの電子メールやコミュニケーションサービスが確立されていなかった時代において、CompuServeの電子メールや掲示板サービスは大きな意味を持っていた。

当時はパソコン通信のもう一方の雄であるAOL (America Online)との会員獲得競争が熾烈を極めていたが、1990年代に米WorldcomによってCompuServe買収が行われる。だが粉飾事件に端を発するWorldcomの瓦解によって資産の切り売りが開始され、最終的にCompuServeはAOLの傘下に入る。

AOLの一部になってからのCompuServeはインターネットでのオンラインサービス、またインターネットへの接続業者(ISP)としての性格が強くなり、当時のパソコン通信大手の面影はすでにほとんどなくなっていた。

その後、ブランドはインターネットのオンラインサービスを主体としたCompuServe 2000と、従来型サービスのCompuServe Classicへと分けられて現在に至る。なお、今回終了するのはこのCompuServe Classicのほうで、AOLによればCompuServe 2000は今後も継続していく見込みだという。

日本でCompuServeと接点を持っていたユーザーは非常に限られると思うが、一時期は富士通系のニフティサーブを介して相互接続サービスが提供されていた時代もあり、その世界に触れたことがある人もいるだろう。CompuServeの功績には、256色時代に開発されたGIF画像フォーマットがあり、CompuServeでの画像交換フォーマットがやがて業界標準へと発展していくことになった。



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