モリサワは、大日本印刷が開発し、活字時代からの歴史を受け継ぐ名書体「秀英体」明朝4書体を、2009年秋より順次発売していくと発表した。

同書体は、活字時代からの歴史を受け継ぐ名作書体として、100年以上にわたり使用されてきた大日本印刷のオリジナル書体で、築地体とともに明朝活字の二大潮流と呼ばれ高い評価を受けてきたもの。

今回、発売が発表されたのは、2009年秋発売予定の「秀英細明朝」と2010年秋発売予定の「秀英中明朝/秀英太明朝/秀英初号明朝」の4書体。いずれも、大日本印刷が創業130周年事業の一環として行われた「秀英体」のリニューアル事業である「平成の大改刻」として開発された。

2009年秋から順次発売となる「秀英体」明朝4書体 (拡大は画像をクリック)

なお、2009年秋に発売される秀英細明朝は、秀英体ファミリーの中でも辞書や文庫本といった本文書体として使われることが多く、小サイズでも高い可読性があり落ち着いた印象を与えるため、使用頻度も高いとされる。また、最新の印刷環境で適した太さやデザインになるようにすべての文字が見なおされているとのこと。

フォーマットはOpenTypeでAdobe-Japan1-5準拠。MORISAWA PASSPORT、MORISAWA PASSPORT ONE、MORISAWA Font SelectPack 1/3/5として提供され、すでにMORISAWA PASSPORTを契約しているユーザにはアップグレードキット2009にて提供が開始される予定。