米Googleが新型広告システム「Product Ads」の運用を開始したと、Google BlogoscopedとWall Street Journalがそれぞれ6月19日(現地時間)付けの記事で報じている。これは先週になりGoogleが一部の広告主向けに送付した招待状の中で明らかになったもので、指定のテキスト広告をキーワード連動で表示させる従来モデルとは異なり、より製品に密着した広告展開が行える点に特徴があるという。
Googleが現在提供しているテキスト広告サービス「AdWords」では、企業がキーワードを購入し、そこに「見出し」「短い説明」「URL」を付与することで検索結果に応じて最適だと判断された広告が表示される仕組みになっている。2007年末にはAdWordsの広告に「+」型のボックスを追加して商品の名称や写真、価格を追加できる機能のベータテストが開始され、さらに最近では「Quick Links」と呼ばれる製品名と価格のみを直接広告に表示させる機能も追加され、製品キャンペーンに結びつけやすい改良が加えられている。
以前にもGoogle Chromeのリーク情報を公開したBlogoscopedのProduct Ads紹介記事によれば、新サービスではGoogle Baseに登録されたフィードの情報を基にユーザーの検索クエリーとマッチングを行い、より商品に密着した検索広告を実現できるという。広告主が検索表示のカスタマイズを行うことはできないものの、情報はそのままGoogle Baseのフィードから抽出され自動表示される。
またProduct Adsの特徴は、その価格体系にある。AdWordsではクリック保証型の価格体系になっており、広告のクリック数に応じて価格が決まるようになっている。Product Adsではさらに踏み込んで、ユーザーが実際に「商品を購入する」もしくは「購入に準じた行動」を起こした場合のみに支払いが発生する仕組みとなっている。
当初は米国内で英語のみを対象としたベータ版サービスとして運用が行われ、対象となる広告主も招待状を送付したごく一部のみに限定しているという。正式サービス開始まではこのような形で少数限定の運用にとどめる方針だ。
Googleがこうした新サービスを開発を進める背景には、Microsoftへの警戒があるともいわれる。後発のMicrosoftはシェア面やサービス面でGoogleに後れを取っているものの、ユーザーにキャッシュバックを行うことで購入機会を増やす「Live Search Cashback (現在はBing Cashback)」の提供や、より視覚効果を得られる広告商品の開発など、急速に追撃の準備を整えつつある。先日はLive Search改め「Bing」をリニューアルオープンし、少しずつながらユーザーの好感触を掴み始めている。
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