NEXCO東日本/中日本/西日本は19日、3月に発表された高速道路の料金引き下げの一環として、通勤割引及び平日昼間割引の距離制限緩和を実施することを発表した。実施は7月8日から。

これまでの通勤割引と平日昼間割引は、走行距離が割引適用外区間を含む100km以内の利用に対して適用され、100kmを超えた場合は割引の対象外だった。緩和実施以降は、100km以上の利用であっても、割引適用外区間分を除いた最大100km相当分に対し、割引が適用されるようになる。

例えば通勤割引で、利用区間が東京-静岡の場合、距離はおよそ161.8km。100kmを超えているため、これまでは通常料金(普通車の場合)4,100円を支払う必要があったが、緩和後は、100km相当分に対して割引が適用され、2,850円となるとのこと。

通勤割引の適用時間帯は「6時~9時」と「17時~20時」で、各時間とも、割引が利用できるのは1日1回のみ。割引率は最大50%とのこと。平日昼間割引については、適用時間帯が従来の「6時~17時」から、「6時~20時」に拡充される。また、1日に利用できる割引の回数制限が無くなるという。割引率は最大30%。

適用区間は東京・大阪の大都市近郊区間を除く全国の高速道路。ただし、京葉道路 / 第三京浜道路 / 横浜新道 / 安房峠道路 / 第二神明道路 / 関西国際空港連絡橋は適用外。うち関西国際空港連絡橋については、8月31日まで、通勤割引時間帯である6時~9時、17時~20時の時間帯に移管特別割引を実施しているとのこと。

大都市近郊区間:東京地区(出典: NEXCO東日本)

大都市近郊区間:大阪地区(出典: NEXCO東日本)