2008年10月14日のユニボディMac発表のときのSteve Jobs氏。一般に姿を見せたのはこのときが最後だ。左は現在、Appleの経営責任を担うCOOのTim Cook氏、右はシニアバイスプレジデントのPhil Schiller氏

米AppleのCEOで現在病気療養中のSteve Jobs氏が、今年4月ごろにテネシー州で肝臓移植を受けていたと米経済紙『The Wall Street Journal』が6月20日付けの同紙(オンライン版)で報じている。Jobs氏は今年1月から、ホルモンバランスの異常を訴え、療養生活に入っており、Appleの経営は現在、同社COOのTim Cook氏が執り行っている。6月末にJobs氏が業務に復帰できたとしても、フルタイムでの執務は難しいと推測されており、まだ当面はCook氏が経営の中心となりそうだ。

Jobs氏は2004年、自身が膵臓ガンにかかっていることを明らかにし、腫瘍を切除する手術を受けている。その後、順調に回復しているように見えたが、昨年あたりから誰の目にも明らかなほどの痩身状態に陥り、今年1月から療養生活に入っていた。