アポロ計画以来、途絶えていた米国の月探査ミッションがふたたび動き始めた -- 米航空宇宙局(NASA)は6月18日(米国東部時間)、月周回衛星「Lunar Reconnaissance Orbiter(LRO)」および月探査機「LCROSS(Lunar CRater Observation and Sensing Satellite )」を載せた「Atlas V」ロケットをフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。過去の調査とは「比較にならないほど精密で詳細な月の情報」(NASA)の収集が期待できるという。
18日午後5時32分に発射されたAtlas Vは、45分後にLROとLCROSSを分離、その後、NASAのミッションチームはLROからの信号を確認、午後7時40分には、LROの太陽電池パネルのデプロイが無事に行われたという。
LROは23日午前5時43分には月に近づき、月の上空50kmの位置で1年ほど周回する。高解像度カメラや放射線測定器など7つの観測機器が搭載されており、今後の有人飛行や3次元の月面地図作成に必要なデータが収集される。NASAのゴダード宇宙センターでLROの副プロジェクトマネージャを務めるCathy Peddie氏は「打ち上げから2週間以内にはLROのすべての観測機器を作動させる。来月中にはまったく新しくすばらしい月の姿を見ることができるようになるだろう」と語っている。
一方、LCROSSは10月9日午前7時30分ごろ、上段ロケット「Centaur」を切り離し、別々に月の南極付近に衝突する予定。NASAはLROのほかハッブル宇宙望遠鏡、ハワイのマウナケア山にある観測所などからこれらの衝突時の噴煙を観測/分析し、氷や水蒸気、炭化水素などの物質の存在を調査する計画だ。
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