デルは6月19日、プレス向けのエンタープライズ事業に関する説明会を開催し、今後は単にサーバやストレージといった製品を販売するだけではなく、導入や運用といった部分のソリューションも合わせて提供するソリューションプロバイダの色合いを強めていくことを明らかにした。
米デル エンタープライズ・ストレージ&ネットワーキング グローバル・マーケティング・ディレクター プラビーン・アシュタナ氏は「現在のような経済環境では、ITの効率を改善することが重要だ。現在、IT予算の多くは運用のために利用され、コアビジネスにはそれほど投資が行われていないからだ。予算の多くは計画、導入、運用という3つの分野で大半が消費されており、デルでは、この3つの分野の複雑性を排除し、時間的投資を削減することを目的としていきたい」と述べだ。
デルでは、今年の2月、ワールドワイドで組織体制を変更し、これまでの地域単位から、大企業、SMB(中小企業)、政府、教育など、顧客セグメントに合わせた体系に変更した。そして今後は、これら顧客セグメントごとに、計画、導入、運用の3つの分野でソリューションを提供していく予定だ。
デルではITの効率化に向けたキーテクノロジーは仮想化だと考えており、仮想化環境構築に向けたサービスを提供していく。
具体的には、計画においては仮想化コンサルティング・サービス「Dell ProConsult」を提供。
導入では、実際の製品であるサーバやストレージを提供するが、大企業向けには、Dell PowerEdgeシリーズのブレードサーバとiSCSI SANであるDell EqualLogic PS6000 、VMware vSphere 4、およびノベルのPlatespin Migrateなどを提供。
中小規模企業向けには、PowerEdge R710、Dell PowerVault MD3000i、バックアップのためのシマンテック社製品を搭載したDell PowerVault DL2000、およびPowerConnect ネットワーク・スイッチが、Microsoft Windows Server 2008 Hyper-V とSystem Center Essentials / Virtual Machine Manager 2008を備えたマイクロソフトの仮想化スイートと共に提供される。
そしてこれらは、Business Ready Configrationsサービスにより、予めインストール・設定された状態で出荷され、ユーザーの導入をサポートする。プラビーン・アシュタナ氏は「これまで数週間かかっていたものを、数日に短縮したい」と述べる。
管理では、デルの仮想化管理ツールキット「Dell Managed Console」のほか、マイクロソフト、シマンテック、ヴイエムウェアなどから提供される、仮想化環境を管理する製品を選択することもできる。
デルでは、これらのソリューションを組み合わせたソリューションパッケージを顧客セグメント別に用意し、提供していく予定だ。
中小規模のユーザー向けソリューションでは、200万円くらいから提供することを予定しているという。
日本と韓国を担当する デル 北アジア地区 スモール&ミディアムビジネス マーケティング本部 本部長 原田洋次氏は「ハードウェアだけの提供する時代は終わっており、ユーザーからはパッケージ化された商品が求められている。我々は、500名くらいまでの企業を対象に、導入から運用までをシンプル化し、ワンストップで提供していきたい」と述べた。
ただ、仮想化のメリットを享受するにはある程度のサーバ台数規模が必要なため、当面は比較大規模なIT基盤を有している企業が対象になるという。
そして、本日これらソリューションを拡充するために、サーバとストレージの新製品が発表された。
ストレージ製品では、中小規模の企業や大企業の支店などの導入を想定している「EqualLogic PS4000シリーズ」と「Dell PowerVault NX3000」を発表。
PS4000シリーズには、8台あるいは16台のSATA HDDを搭載可能なPS4000E、16台のSAS HDDが搭載可能なPS4000X/PS4000XVがある。価格は273万円(税込)からとなっている。
NX3000は、6台のSASあるいはSATA HDDを搭載可能。価格は現在のところ未定で、7月上旬の出荷を予定している。
PS4000シリーズでは、これまでのPSシリーズと同様に、複数のストレージに自動化されたワークロードバランスやストレージキャパシティの再配置と最適化を行うほか、スナップショットやリプリケーション、アプリケーションとハイパーバイザーに対応したデータ保護とディザスタ・リカバリーの機能が利用できる。
サーバでは、インテル Xeon プロセッサー 5500番台を搭載したタワー型サーバ、「Dell PowerEdge T410」および「Dell PowerEdge T710」と、ラック型サーバ「Dell PowerEdge R410」を発表。
T410とT710はおもに、中小企業向けの製品で、R410はHPC領域での利用を想定している。
T410は11万2875円(税込)から、R410は12万6000円(税込)からとなっている。T710の価格は未定で、7月1日に出荷が開始される予定だ。
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