MSが「Google Apps Sync for Microsoft Outlook」の不具合と回避策をブログで発表

米Microsoftは6月17日(現地時間)、9日にGoogleが公開した「Google Apps Sync for Microsoft Outlook」がOutlookの検索機能を無効化する不具合があると発表した。これはMicrosoft Office Outlook Team Blogの投稿で報告されたもので、同プラグインのインストールでWindows Desktop Searchが無効化され、これに依存するOutlookの検索機能が動作しなくなるというもの。さらにプラグインのアンインストール後も無効化は継続するため、ユーザーに対して注意を喚起している。

Google Apps Sync for Microsoft Outlookは、GoogleがOutlookユーザーを自社のオンラインサービス群にゆるやかに移行するための同期機能を提供するプラグイン。Outlook上でGoogle Appsを利用できるようになる。だがMicrosoftによれば、Apps SyncによってWindows Desktop Searchが無効化されてしまうため、GmailなどのGoogle側のデータだけでなく、Outlookそのものの持つデータが検索不可能になってしまうという。しかもApps Syncによって書き換えられたデータはアンインストール後も残るため、次の手順でレジストリを復活させなければならない。

  1. 「Windowsキー」+「R」→「regedit」とタイプしてレジストリエディタを起動する
  2. 「HKEYLOCALMACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Windows Search」を開く
  3. 「PreventIndexingOutlook」の値を「0」に変更する
  4. レジストリエディタを終了する

また同チームによれば、Apps SyncはWindows Live HotmailとOutlookの同期を行う「Microsoft Office Outlook Connector」にも影響を与えるという。Connectorのインストール後にApps Syncを導入すると、やはりレジストリの書き換えでConnectorの機能の一部を無効化してしまう。もしOutlook起動時に機能が無効化される旨のメッセージが表示された場合、「Yes (はい)」を選択して機能を復活させるようにチームではアドバイスしている。