女性限定の起業支援サービスを提供する女性起業塾は6月8日、女性起業家100名に対して行った起業の過程やライフスタイルに関する調査の結果を発表した。質問項目は、「起業のきっかけ」、「起業にかかったコスト」、「起業成功の要因」、「自身が起こした会社の値段」の4点。

起業のきっかけとして最も多かった回答は、全体の20%を占めた「好きなことがしたかったから」。これに、「会社で働くことが合わなかった」(17%)、「時間に縛られず仕事がしたかった」(7%)が続く。一方、「収入」を挙げる人は5%と低く、起業のきっかけは、収入や地位よりも「自分のペースで、自分なりのライフスタイルを築くこと」と言えると、同社では分析している。

起業にかかった金額の平均金額は210万4,943 円となったが、最も多かった回答は0円という意外な結果が出ている。その回答率は22%と、約5人に1人が資金なしで起業したということになる。続いて、「50万円未満」が18%、「50万円以上100万円未満」が17%という結果になっており、起業においても堅実な女性ならではの実態が明らかになった。

成功要因については、「地道な努力(12%)」と「周りの協力(11%)」といった精神面を挙げる声が多く見られた。とはいえ、最も多かった回答は「まだ成功したとは言えない」(23%)であり、同社では起業成功の秘訣は「謙虚な姿勢」と指摘している。

自分の会社の金額を問う質問に対しては、全体の15%が「1億円以上」と答え、平均は「1億6,575万円」という結果に。しかし、最も多い回答は「0円」(22%)」であり、女性起業家の自社に対する評価は2極化している。

「起業にかかった金額」(左)と「自分の会社の金額」(右)に関する調査結果 *資料 女性起業塾