米Googleは6月9日 (現地時間)、Microsoft Outlook 2003または同2007からGoogle AppsのPremier EditionまたはEducation Editionを利用可能にするプラグイン「Google Apps Sync for Microsoft Outlook」の提供を開始した。Microsoft Exchangeを利用している企業のユーザーが、慣れ親しんだOutlookを使いながら徐々にGoogle Appsに移行できるようにするツールだ。管理・運用コストの削減につながるホスティング型のアプリケーション・サービスを、企業がシンプルに導入できるソリューションになるという。

Google Apps Sync for Microsoft Outlookプラグインをインストールした後、Google Appsアカウントでログインすると、セットアップ・プロセスを通じてOutlookのデータをGoogle Appsへインポートできる。その後、電子メール、カレンダー、コンタクトの同期が始まる。電子メールはオフラインのGmailプロトコルを利用しているため、IMAP他の方法よりも高速に動作する。また各ユーザーがOutlookとGoogleのどちらのカレンダーを利用していても、全てのユーザーの間で正確にミーティング・スケジュールを調整できるFree/Busy検索およびGlobal Address List機能を備える。

Google Appsの導入にGoogle Apps Sync for Microsoft Outlookを利用しているAvago Technologiesによると、移行から1週間後に39%だったOutlook利用者が4週間後には12%になったという。