日本ヒューレット・パッカードは5日、水性ポリマー素材「Latex」をインクシステムに採用した大判プリンタ「HP Designjet L65500」を発表した。同社が開発した「HP Latexプリンティングテクノロジー」により、看板、ポスターや自動車ラッピングなど屋外/屋内向け用途に幅広く対応する。販売価格は1,554万円。

「Latex」をインクシステムに採用した大判プリンタ「HP Designjet L65500」

同プリンタで使用される「HP Latex インク」は無臭で有害廃棄物を排出せず、設置環境に特別な換気装置が不要。また、インクカートリッジにはリサイクル可能なボール紙製の容器を採用して廃棄物を減らし、印刷の環境負荷を低減する。印刷物は引っかき傷・汚れ・耐水性に強く、屋外用として約3年(ラミネート加工ありで約5年)、屋内用として約5年(同約10年)という優れた耐久性を発揮する。

印刷可能幅は2.64m、最大解像度1,200dpi、印刷速度は屋外向け品質で70m/時、屋内向け品質で35m/時と高速・高品質の印刷を実現。さらに内蔵のヒーターによりインクを定着させるため、乾燥工程が不要でプリンタから出たらすぐに使用可能。同社では今回、粘着紙、フィルム、繊維素材などを含むHP純正メディア14種類を新たに発売し、多彩な用途に対応する。