箱根登山鉄道はこのほど、スイス・レーティッシュ鉄道と提携30周年を迎えた。これを記念して、同社は「記念車両の運行」「電車型目覚まし時計の販売」、記念図柄入り1日乗車券の販売などを始めた。また同社は強羅駅2番ホームをスイス風に仕立て、レーティッシュ鉄道の原寸大の車両に見立てた看板と、直径1メートルの花時計を設置している。

2000形「氷河特急塗装」

記念特別塗装車両は同社の2000形電車1編成。「氷河特急」として有名なレーティッシュ鉄道グレッシャー・エクスプレスをイメージした塗装で運行する。特別塗装は赤い車両に水色のラインとスイスの国旗を配したデザインとのこと。この列車は3月14日から走りはじめたが、3日からは30周年記念の新しいヘッドマークをつけて走行しているという。

「電車型目覚まし時計」

トコトコきっぷ記念図柄

記念塗装版「電車車両型目覚まし時計」は、電車の窓の部分がデジタル時計になっている。目覚ましを設定した時刻になるとアラーム音と光で知らせる機能があり、バネを仕込んだプルバック機能による走行も可能という。3,000個の限定販売で、価格は1個1,000円。同社の電車・ケーブルカーが1日乗り放題となる「トコトコきっぷ」は、6月1日から2010年3月31日まで記念図柄入りタイプで販売中。ただし売り切れ次第終了となる。

モハ2形チョロQ(写真は試作品)

モデルとなった100形「金太郎塗装」

なお、同社は「電車型目覚まし時計」と同日に「チョロQ 金太郎塗装」も発売した。1927年に導入された古参の108号車がモデルという。同車両は現在、昭和30年代の塗装に塗り替えて運行されており、「塗り分けの様子から金太郎の前掛けと呼ばれた」(同社)という姿を再現している。価格は900円で5,000個の限定販売。

「電車型目覚まし時計」と「チョロQ 金太郎塗装」の販売場所は、箱根湯本駅、強羅駅、早雲山駅、箱根登山鉄道本社鉄道部(小田原)。通信販売も受け付ける。通信販売の詳細はこちら