調査会社の米Gartnerは6月1日(米国時間)、2009年第1四半期の世界サーバ市場の調査結果を発表した。同期、x86サーバ、UNIXサーバともに、出荷台数・売上ともに前年同期に比べて減少し、過去最大の落ち込みとなった。

リサーチ バイスプレジデントのJeffrey Hewitt氏は、「すべてのサーバ・セグメントが世界的な景気停滞の影響を受け、数字が落ち込んでいる。x86サーバは出荷台数が23.9%減、売上が27.1%減、また、UNIXサーバは主か台数が31.3%減、売上が20.4%減となっている」と語っている。

地域別に見た場合、アジア・パシフィックは出荷台数が12.7%減、売上が13.5%減、米国は出荷台数が27%減、売上が21.2%減、西欧は出荷台数が27%減、売上が33.8%減と、すべての地域において出荷・売上ともに減少している。

ベンダー別に見た場合、売上ベースの上位5社はIBM、Hewlett-Packard、Dell、Sun Microsystems、富士通・富士通シーメンスであり、いずれも二ケタ台の減少となった。トップのIBMの売上は約31億ドルで、前年同期に対して20.4減。

一方、ベンダー別の出荷ベースでは、上からHewlett-Packard、Dell、IBM、Sun Microsystems、富士通・富士通シーメンスとなった。売上同様、5社において出荷ベースでも二ケタ台の減少となっている。トップのHewlett-Packardの出荷台数は約53万台。

Hewitt氏は、「世界サーバ市場は2009年通年にかけて低調であり、2010年になるまで回復しないだろう」と分析している。