高い互換性を持つMS-DOSエミュレータ「DOSBox」の最新版が公開

DOSBoxプロジェクトが、MS-DOSエミュレータの最新版「DOSBox 0.73」をリリースした。対応プラットフォームはWindowsとMac OS X、LinuxなどのUNIX系OS。ソースコードはGNU GPLv2のもとオープンソースソフトウェアとして公開される。

DOSBoxは、PC/AT互換機上で動作するMS-DOS環境を対象としたオープンソースのエミュレータ。CPUはIntel 286 / 386のリアルモードおよびプロテクトモードをサポート、グラフィックはTandy/Hercules/CGA/EGA/VGA/VESAに対応。サウンドカードも定番SoundBlasterのほか、Gravis Ultra Soundをエミュレートするため、ゲームタイトルやいわゆるメガデモなど、特定のハードウェアに依存するソフトも多く実行できることが特徴。

今回のバージョンでは、サポートするグラフィックモードとカードを追加。FM音源チップOPL2/OPL3も新たにサポートされた。全体の速度と安定性が向上したほか、Windows VistaとMac OS Xで利用したときの互換性が改善された。CD-ROMの検出やメモリ (EMS/XMS) の互換性も見直されている。

伝説のメガデモ「Second Relity」も再現できる