動画投稿サイト「ニコニコ動画(ββ)」を運営するニワンゴは28日、同日夜に実施したネット世論調査の結果を発表した。これによると、麻生太郎首相の支持率や、27日に行われた首相と民主党の鳩山由紀夫代表による党首討論の評価について、男女の違いが大きく目立つ結果となった。

アンケート調査は、ニコ割アンケートを利用して、5月28日22時30分に実施。8万9,086人から回答を得た(※)。

※ ニワンゴでは、ネット世論調査の各設問の「総合」の結果について、回答者の分布の偏りにより結果が実際の世論とかけ離れてしまうことを防ぐために、集計の際に年代別に回答に重みをつけて集計を行ってきたが、今回から、回答の重み付けに用いる区分に、今までの「年代別」に加えて「男女別」の区分を加えた。

アンケート結果によると、麻生内閣を「支持する」と回答した人は36.5%で、「支持しない」と回答した人の29.5%を上回った。「どちらともいえない」は34.0%だった。男女別にみると、「支持する」との回答の割合は、男性(42.7%)の方が女性(28.1%)より14.6ポイント多く、また「どちらともいえない」との回答の割合は、女性(44.8%)の方が男性(33.1%)より11.7ポイント多いなど、傾向に大きな違いが見られた。

麻生内閣の支持率では、「支持する」との回答の割合は、男性(42.7%)の方が女性(28.1%)より14.6ポイント多く、傾向に大きな違いが見られた

5月27日に行われた麻生首相と民主党の鳩山代表が行った党首討論で、どちらが優勢だったと思うかについての質問では、「麻生首相」が30.1%で、「鳩山代表」の11.3%を大きく上回った。男女別にみると、「麻生首相」との回答の割合は、男性(32.9%)が女性(21.1%)より11.8ポイント多かった。

麻生首相と鳩山代表では、どちらが首相にふさわしいと思うかとの質問では、「麻生首相」が45.9%、「鳩山代表」が13.0%となり、32.9ポイントの差となった。男女別にみると、「麻生首相」との回答の割合は、男性(51.9%)が5割に達し、女性(39.7%)より12.2ポイント多かった。また、「どちらもふさわしくない」との回答の割合は女性(47.3%)の方が男性(35.5%)より11.8ポイント多いなど、傾向に大きな違いが見られた。一方「鳩山代表」との回答は、男女ともほぼ同じ割合となった。

以上の結果を見ると、ニコニコ動画ユーザーの間では、麻生支持者は女性より男性のほうに、より大きな基盤があることが分かったといえる。