米XeroxのMulcahy CEOが退任を表明、後継はBurns社長

      [2009/05/22]

    米Xeroxは5月21日(米国時間)、同社CEO兼会長のAnne Mulcahy氏がCEOを7月1日をもってCEO職を退任すると発表した。会長としてそのままボードメンバーには残る予定。新しくCEOを務めるのは現社長のUrsula Burns氏。2007年にMulcahy氏から直々に「私の後継」と指名されたアフリカ系女性が、ついにXerox CEOの座に就く。

    「世界で最も影響力のある女性」(Forbes誌)に毎年必ずランクインするMulcahy氏は現在56歳。Xeroxに入社したのは1976年で、ボストンのセールス担当者から同社でのキャリアをスタートした。その後、販売、人事(HR)、マーケティングのシニアマネージャを経て2000年には社長兼COOに、そして2001年8月にはCEOに就任する。そのたぐいまれな経営手腕と強いリーダーシップで、Xeroxに訪れた危機を何度も救い、経営体質を変革してきた。とくにドキュメント関連のアウトソーシング/コンサルティングを行うXerox Global Servicesを立ち上げ、35億ドル(2008年)の収益を上げる企業にまで育てた功績は大きい。

    もっともXeroxも他のIT企業と同様、金融不況とドル高による収益悪化に現在苦しんでおり、このきびしい時期にCEOが交代する決断に、疑問を呈する向きもあるようだ。だがMulcahy氏は声明で「今回の決断は簡単だった。Ursula(Burns氏)はもう十分にCEOの役を果たせる。このタフな経済状況下でも、我々はキャッシュを生み出し、テクノロジを発展させ、サービスを提供し、そして将来に向けて確たる成長をとげなければならない」と語り、Burns氏の手腕に全幅の信頼をおいていると明言している。

    新CEOとなるUrsula Burns氏は現在50歳。米国のエグゼクティブには珍しく、インターン時代からXerox一筋でキャリアを積んできた。2007年に社長に昇格し、現在に至っている。今回のCEO就任で社長職は下りる予定だというが、Xeroxによれば後任は未定だという。

    「世界でもっとも影響力のある女性」「世界でもっとも影響力のある経営者」のひとりであるAnne Mulcahy氏(左)がついにCEOの座を下りる。新しくXeroxの顔となるUrsula Burns氏は、Mulcahy氏とともにXeroxを建て直してきた"盟友"とも言うべき存在。海外に多くの収益を依存するXeroxは、現在、非常にきびしい経営環境に置かれているが、Burns氏ははたしてどう乗り切っていくのか、要注目だ

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