日本アイ・ビー・エムは5月15日、「第23回 日本IBM科学賞」の公募を開始したことを発表した。

日本IBM科学賞は、物理、化学、コンピューター・サイエンス(バイオインフォマティクスを含む)、エレクトロニクス(バイオエレクトロニクスを含む)の4分野において優れた基礎研究を行っている研究者を表彰するもの。日本の基礎科学分野の学術研究の振興と優秀な若手研究者の育成に寄与することを目的に、1987年に創設された。国内の大学ならびに公的研究機関に所属する45歳以下の研究者(国籍不問)が対象で、受賞者には300万円の賞金と賞状、副賞としてニュートン「プリンキピア」を模したメダルが贈呈される。

審査は、1973年ノーベル物理学賞受賞の江崎玲於奈氏(横浜薬科大学 学長、財団法人茨城県科学技術振興財団 理事長)を委員長とする7名の審査委員によって行われる。審査委員には、2000年ノーベル化学賞受賞の白川英樹氏(筑波大学 名誉教授)や、2001年ノーベル化学賞受賞の野依良治氏(独立行政法人理化学研究所 理事長)らも名前を連ねている。

応募には、全国の大学・公的研究機関に所属する研究者の推薦が必要。同社サイトに用意されている「候補者推薦フォーム」および主要論文、論文リストの郵送によりエントリーできる。応募締切は、2009年8月17日(消印有効)。詳細は日本IBM科学賞の案内サイトを参照してほしい。