東日本旅客鉄道(JR東日本)はこのほど、「成田エクスプレス」用新型電車「259系」を発表した。先頭車は精悍な顔つきのデザインとし、アクティブ制御式の振動抑制装置と車体間ダンパを採用して乗り心地を向上したという。また、走行に必要な機器を二重化し、故障による運休のリスクを軽減したとのこと。6両編成で最高運転速度は時速130km。

JR東日本「259系電車」

新型車両は快適性と安心感に配慮したという。出入り口付近の荷物置き場にダイヤル式ロック装置を取り付け、防犯カメラを設置して盗難防止へ配慮したほか、各車両には乗務員と連絡できる非常通報装置を備えた。バリアフリー面ではトイレを電動車イス対応の大型洋式タイプとし、乳児のおしめ交換台も備えた多目的室としたとのこと。先代車両と比較してホームとの段差を5cm小さくし、出入り口付近やトイレに点字表記を実施した。

グリーン車室内

案内表示装置

ダイヤルロック式荷物置場(左)とバリアフリー対応トイレ(右)

客室には大型案内ディスプレイを設置。ここには行き先のほかに、列車の運行情報やフライトインフォメーション、ニュース、天気予報などが表示される。主要情報については主要情報は日本語、英語、中国語、韓国語で表示可能となっている。空調吹き出し口は乗客が向きを変更できるタイプとし、静穏性に配慮した床材を採用している。座席には可動式枕と大型背面テーブル、肘掛けにコンセントを装備した。座面下にも荷物スペースを空けているという。グリーン車のシート地は本革張りとなっている。

同車両は今年秋から運行を開始する予定。22編成132両を投入し、現在の253系電車を順次置き換えるとのこと。