米Xeroxは5月7日 (現地時間)、ソリッドインク・テクノロジを採用した初のカラー多機能・高速プリンター「ColorQube 9200シリーズ」を発表した。カラー印刷の品質を落とすことなく、一般的なカラーレーザープリンターよりも最大62%の印刷コストの削減が可能だという。

ソリッドインク方式はクレヨンのような固形のインク・スティックを熱で溶かして用紙に吹き付ける。カートリッジを使用しないデザインになっているため、ゴミや使用済み消耗品の発生量が少なく環境負荷が低い。Rochester Institute of Technologyの計算では、一般的なレーザープリンターに比べて、ColorQubeはライフサイクルのエネルギー使用が9%少なく、温室効果ガス排出の10%削減につながる。

ColorQube 9200シリーズ

ソリッドインク・スティック

ColorQube用のインク・スティックは1本あたり最大9,250枚の印刷が可能。インクは印刷中でもインク・スティックを投入するだけで追加できる。固形なので液状のインクやパウダーのように手を汚す心配はない。メンテナンスが容易なのも特徴の1つだ。ColorQube 9200シリーズは4つの印刷ヘッドを装備。毎秒1億5,000万ドロップのインク噴射で、毎分38枚から85枚のカラー印刷を実現する。