ファイルメーカーは7日、パーソナルデータベースソフトウェア「Bento 2」のiPhone/iPod touch版アプリ「Bento for iPhone and iPod touch」を正式にリリースした。価格は600円、App Storeで販売中だ。

Bento 2は同社が販売するMac向けのソフトウェア。Mac OSのアドレスブックやiCalと直接リンクしたり、iWorkやMicrosoft Excelのデータを取り込んで活用することができる。

今回発売されたのは、そのiPhone/iPod touch版。同製品にはあらかじめテンプレートが収録されており、様々な情報をすぐにデータベース化することができる。テンプレートは「顧客(Customers)「在庫管理(Inventory)」等のビジネス向けのもの、「To Do項目(To Do Items)」「レシピ(Recipes)」等パーソナル向けのもの合わせて25種類。

様々なテンプレートが用意されている。それぞれサンプルのレコードが1件入っている

フィールド名がデフォルトでは全て英語だが、日本語に書き換え可能

フィールドは自由に追加・削除が可能で、テキストや数字、住所、電話番号、メールアドレス、URLなどの書式のほか、「Media」では写真・動画・音声ファイルを扱うことができる。

「Diet Log」のテンプレートもとに「食べ歩き」データベースにカスタマイズした例

選択項目や日時入力などはiPhoneらしいインタフェース

レコードを入力してからでもフィールドの追加・名称変更が可能だ

iPhoneではMediaタイプのフィールドで写真を撮って追加することも可能

同じデータベースを異なるフィールドでソート

右上のグラフのようなアイコンからソートの設定変更が可能

同製品は、Wi-Fi経由でMacのBentoとの同期が可能。どちらで変更を加えても情報が最新に保たれる。また、アドレスブックやiCalなどの管理にBentoを利用しているユーザーは、モバイルを含めて全て一つのアプリケーションで管理することが可能となった(一部制限事項がある)。同期にはBento 2.0v4へのアップデートが必要となっている。また、単体で利用しても、メモ帳・出納帳・ToDoリストなど、様々なアプリと同じような機能がBentoひとつで活用できそうだ。