米Motorolaは4月30日(現地時間)に2009年第1四半期(1-3月期)決算を発表したが、この際の同社トップのコメントから「Motorolaは今後Windows MobileよりもAndroidに注力していくのではないか」という推測が出始めている。
携帯電話とそれ以外の事業とで2009年での会社分割を発表したMotorolaだが、金融危機を受けての市場混乱で計画延期を決定している。そうした背景もあり、過去1年近くにわたって携帯電話新製品のリリース計画がたびたび凍結されるなど、事業計画に大きな影響が出始めている。こうした状況下で起死回生を賭けた新製品の登場が待たれていた。4月30日に行われた決算発表において同社モバイルデバイス部門CEOのSanjay Jha氏はコスト削減効果を訴えるとともに、2009年第4四半期のホリデーシーズン商戦に向けてAndroidを中心とした新製品攻勢を仕掛けるとアピールした。
だがここで問題となるのが全体の製品ラインナップだ。同氏は端末のリリース計画について、Android搭載製品のバリエーションを複数用意するとしているが、それ以外については特に触れていない。そのため、同社が従来手がけてきたWindows Mobileや自社の独自規格のOSからは次第にフェードアウトしていくのではないかという見解だ。これについて米BusinessWeek誌が「Windows Mobile: Losing Ground at Motorola?」という記事の中でJha氏がAndroid以外のリリース計画について全くコメントしなかった件について触れ、「Windows Mobileの最新版となるversion 7のリリースが2010年末に予定されているが、Microsoftの製品リリースは予定から遅れることが多い。Motorolaの製品リリース計画に乗るにはタイミングとして遅すぎる」と見解を述べている。Motorolaは現在Windows Mobileベースのスマートフォン「Q」をVerizon Wireless向けに提供しているが、今後当面は同OS搭載の新規端末をリリースせず、むしろAndroidに注力していく可能性があるとしている。
同社がAndroidに強い期待を寄せていることは他のJha氏のコメントからもうかがえ、米Chicago Tribune紙の記事によれば、「AndroidによりMotorolaは単一のプラットフォーム上で多くの製品リリースが可能になる」とその魅力について説明しており、特にローエンド分野での活用に期待を寄せているようだ。「Androidによりプリペイド端末市場に適した製品のリリースが可能になるだろう。2009年第4四半期に登場する端末は通常の契約ユーザー中心のラインナップとなるが、2010年前半登場予定の製品はこうした市場に適合したものになる」(Jha氏)と述べ、同社製品ラインナップにまんべんなくAndroidを活用していく計画のようだ。
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