国立感染症研究所は4月28日、豚インフルエンザ流行に便乗し、同研究所を詐称したメールが出回っていると発表した。「ブタインフルエンザに関する知識.zip」などと題したファイルが添付されており、ウイルス感染の恐れがあるとして、ファイルを開かないよう呼び掛けている。

国立感染症研究所によると、問題のメールはYahoo!メールを使用しており、発信者欄には「国立感染症研究所」とある。「発信元メールアドレスは、受信者のアドレスと同一である場合が多く、明らかに発信者を詐称した不審なメール」(同研究所)。国立感染症研究所では、メールはすべて「nih.go.jp」のドメインから発信しており、Yahoo!メールのアドレスから発信されることはない。また、同研究所からの公的な知らせはすべてWebサイト上に公開され、メールを用いたサービスは行っていないという。

豚インフルエンザ流行に便乗し、国立感染症研究所を装って送られた偽メール例

メールの本文では、「豚インフルエンザの感染は拡大を続けている」「豚インフルエンザに関する知識を身につけましょう」などと記載。これに合わせる形で「ブタインフルエンザに関する知識.zip」などと題したファイルが添付されている。だが、添付ファイルを開くと、コンピュータウイルスに感染する恐れがあるといい、同研究所ではファイルを開かないよう呼び掛けている。