NTTドコモは30日、同社がドコモ携帯電話向けに提供している音声情報サービス「情報ダイヤル」を、2010年3月末で終了することを発表した。

情報ダイヤルは、音声通話料のみで株価・スポーツ・プレゼントなど、さまざまな情報番組を聴くことができるサービス。個別の契約などは必要なく、「#」で始まる4桁の番号に電話をかけて利用する。

同サービスは1997年4月から提供されていた。しかし、2年後の1999年に携帯の利用スタイルを大きく変えるデータ通信サービス「iモード」がスタート。その後、3G機種の普及やパケット定額制料金の導入がiモードの利用に拍車をかけた。同社ではこうした事業環境の変化を踏まえ、経営資源を集中させることを目的に同サービスの終了を決定。今後はiモードなどデータ通信サービスを充実させていく考えを示している。

終了となるサービスは、ドコモが提供する「ドコモの株式情報」「中央競馬情報」「ドコモのプレゼントダイヤル」「サーフィン・波情報」などの20件。なお、ドコモ以外の事業者による「便利な#ダイヤル」(道路交通情報センター、JAFロードサービス救援コールなど)は引き続き提供される。