大正製薬は28日、医療用成分「ジクロフェナクナトリウム」を配合したスイッチOTCの外用鎮痛消炎剤「ジクロテクト(Diclotect)」シリーズを発売した。同シリーズは2タイプのテープ剤、ゲル剤、ローション剤の4種類となる。希望小売価格は、ジクロテクトテープ8枚入りが1,281円、同12枚入り1,780円、同テープL(6枚入り)が1,680円、同ゲル25gが980円、同50gが1,780円、同ローション(50g)が1,780円となる。

「ジクロテクト」は医療用医薬品で使用されている「ジクロフェナクナトリウム」を医療用と同じ1%を配合した外用鎮痛消炎剤。ジクロフェナクナトリウムはフェニル酢酸系の非ステロイド性消炎鎮痛剤で、同成分を使用した医薬品は、日本では1974年から錠剤が発売され、現在は坐剤、経口徐放性カプセル剤、ゲル剤、テープ剤、ローション剤など広く医療現場にて使用されている。改正薬事法の施行に伴い、6月1日より実施されるOTC医薬品販売制度改正では第1類医薬品に属す。同シリーズの製品効用は、「ジクロフェナクナトリウム」が幹部に直接浸透し、関節痛や肩こりの症状などに作用するとしている。

ジクロテクトテープとジクロテクトテープL

ジクロテクトゲルとジクロテクトローション

同シリーズの発売を記念した記者会見では、同社常務取締役の上原健氏が「同ジャンルはOTC医薬品の中で4番目に大きな市場。このジオプロテクトにより我が社の存在感をアピールしていきたい」と述べた。同シリーズのターゲット層に関しては「仕事でもプライベートでも"責任"が重くなる」30代男性と中心に想定しており、「なかなか取れない肩こり・腰痛・筋肉痛」「体力・肉体の変化」を感じている人に積極的にアプローチしていくという。

同社常務取締役の上原健氏と6月1日より実施される新販売制度のデモンストレーションを行った、 タレントで薬剤師の資格を持つ久保恵子氏