米AMDは28日、Radeon HDシリーズの新製品として、40nmプロセスベースのGPUコアを搭載する「ATI Radeon HD 4770」を発表した。搭載グラフィックスカードの価格は109ドル程度とされ、先端プロセス採用による電力効率の高さとともに、価格性能比にも優れるという。

「ATI Radeon HD 4770」のリファレンスカード。冷却機構は2スロット占有タイプ

主な仕様は、ストリームプロセッサ数が640基で、コアクロックは750MHz。メモリにはGDDR5を搭載しており、メモリクロックは800MHz(データレート3,200MHz)、メモリ容量は512MB、接続バス幅は128bit。テクスチャユニット数は32基。最大消費電力は80W。

なお、同製品は現行のRadeon HD 4830と置き換えられることになるため、直接の上位モデルはRadeon HD 4850となる。下位モデルではあるが、同社はRadeon HD 4770のコンピューティング性能を960GFLOPsとしており、これはRadeon HD 4850の1TFLOPsに迫るものだ。

HD 4770 HD 4850 HD 4670
プロセス 40nm 55nm 55nm
トランジスタ数 8億2,600万個 9億5,600万個 5億1,400万個
コアクロック 750MHz 625MHz 750MHz
SP数 640基 800基 320基
テクスチャユニット数 32基 40基 32基
ROP数 16基 16基 8基
メモリクロック 800MHz 1,000MHz 1,000MHz
メモリデータレート 3.2GHz 2.0GHz 2.0GHz
メモリタイプ GDDR5 512MB GDDR3 512MB/1GB GDDR3 512MB/1GB
メモリ接続バス幅 128bit 256bit 128bit
消費電力 80W 110W 59W
性能 960GFLOPs 1.0TFLOPs 480GFLOPs