iPhoneで新聞記事を読むというスタイルが、さらに一般的なものになるかもしれない。経済紙の米Wall Street Journalは4月15日(現地時間)、iPhone向けのコンテンツ・ブラウザの配布をAppleのApp Store上で開始した。アプリは無料で、かつWSJのコンテンツ(オンライン版)も無料で閲覧できる。通常であれば、WSJのWebコンテンツ閲覧には毎月約10ドルの月額料金がかかるため、実質的にiPhoneユーザーには同コンテンツが無料開放されたことになる。

配布開始されたiPhone専用WSJブラウザアプリ

リニューアルされたWSJサイト。シンプルなiPhone専用ビューが用意された

同様の試みは、日本では産経新聞社がiPhone向けの専用ブラウザアプリを配布していることが知られている。こちらは新聞紙面の画像データをそのまま毎日配信するスタイルだが、通常であれば有料の新聞をiPhoneユーザーだけが無料で閲覧できるという点で共通する。またiPhone用アプリ配布と同時に、WSJのサイトのリニューアルも行われている。iPhoneのSafariでWSJのサイト「 http://wsj.com/ 」にアクセスすると、通常のオンライン版とは異なる専用ページへと転送される。こちらはテキスト表示のみを主体とした軽量版で、ヘッドラインの確認に役立つだろう。