ソニーは16日、動画共有サービス「eyeVio(アイビオ)」の運営を終了すると発表した。運営終了は2009年5月29日正午の予定。6月1日からは、Webアプリケーションを提供するスプラシアにより運営される。

5月29日正午にソニーによる運営は停止されることになった「eyeVio(アイビオ)」トップページ画面

「eyeVio」は2007年4月にサービス開始。現在、月間ユニークユーザー数は100万人超、ページビューは月間1,000万超となっている。

だがソニーでは、2008年末からeyeVioの事業性について検討を開始。「広告メディアとしてやっていくのは難しいとの判断から、よりユーザーに便利な技術を提供できるスプラシアへの運営変更を決めた」(同社広報センター)という。

スプラシアへの運営主体変更に伴い、eyeVioとソニー製品・製品付属編集ソフト・オンラインサービスとの連携機能は停止。「eyeVioモバイル」は、i-mode公式サイトから一般サイトへの変更、ポータルサイト「iMenu」からのアクセスも廃止される。また、運営会社の変更に伴い、日本音楽著作権協会(JASRAC)との契約が解約になるため、JASRAC管理楽曲を歌唱・演奏したビデオの投稿受付機能も廃止される。

ハイビジョン画質による投稿・視聴機能「eyeVio HD Pro」などの基本機能は継承される予定。

既存ユーザーがサービス継続を希望する場合は、継続手続きは必要ない。退会を希望する場合は、ログインして退会手続きを行うことができる。5月29日までに退会手続きをとらない場合は、投稿した動画やメールアドレスなどのユーザー登録情報の移管に同意したものと見なし、「個人情報はスプラシアへ自動的に移行される」(ソニー)としている。