ワコム初のDJツール「nextbeat NXT-1000」 -開発中実機最速独占スクープ

    澤村徹  [2009/04/14]

    2009年3月13日、ペンタブレットで高い評価を得て、多くのユーザーを獲得しているワコムが、音楽分野への参入を発表した。その第1弾となるアイテムが新感覚DJツール「nextbeat NXT-1000」(以下、NXT-1000)。タッチセンサー、ワイヤレス、そしてワンパッケージ化など、いくつもの新機軸を投入した意欲的なツールになるというNXT-1000。開発中試作機を取材し、その知られざる実像に迫る。

    斬新な発想で開発されたDJツール「nextbeat NXT-1000」

    ターンテーブル、ミキサー、サンプラー、エフェクターがワンパッケージに

    まずは、NXT-1000の概要を整理しておこう。本機はプロユースを念頭に置いたDJツール。LPジャケットサイズの本体に、ターンテーブル、ミキサー、サンプラー、エフェクターなど、DJプレイに必要な機能をすべて搭載している。ワコムはペンタブレットで名を馳せたメーカーであり、その技術を応用したタッチセンサーを、NXT-1000のターンテーブル部分に採用しているという。しかも、ターンテーブルユニットは着脱式になっていて、取り外した状態でワイヤレス操作も可能。これまでクラブDJは限定されたDJブースのエリア内でプレイするというのが常識だったが、NXT-1000を使えばフロントエンドでプレイできるわけだ。このように、本製品はDJのプレイスタイル自体を激変させる可能性を秘めている。その数々のギミックを、まずは写真から感じ取ってほしい。

    nextbeat NXT-1000の実像に迫る

    本体のフットプリントは300mm×300mm。アナログLPジャケットと同サイズだ。左側がコンソール。右側がターンテーブルユニットとなる

    本体にジャストフィットするカバーケースが付属する。DJ機能をワンパッケージ化した製品だけあって、ポータビリティにも配慮が見られる

    タッチセンサーを採用したターンテーブルユニットを搭載。AチャンネルとBチャンネルを自在にコントロールできる。中央がターンテーブルで、外周にピッチ、ボリューム、クロスフェーダーを配置

    視認性の良い大型液晶パネルを搭載。モニターにはAチャンネルに関する情報がオレンジ、Bチャンネルの情報がグリーンで表示される。この規則性は各種ツマミやターンテーブルとも共通とのこと

    独自規格のワイヤレス機能により、ターンテーブルユニットを取り外してプレイできる。通信距離は約15メートル。現在もさらに通信距離を伸ばせないかと試行錯誤を続けているという。ワイヤレス時のレイテンシーは10ms未満

    側面にはサンプラー機能用のバンク選択ボタンが4つ、RECボタン、PLAYボタンを搭載。ワイヤレス操作時も機能的な制約は最小限だ

    ターンテーブルユニットは単3乾電池4本で動作する。稼働時間は約5時間。電池切れが近づくと、各部のLEDが点滅して知らせてくれるという親切設計だ

    ターンテーブルユニットを外したボディ側の状態。着脱はワンタッチで手間がかからない。なお、本体前面にはマイク端子とヘッドホン端子を搭載する

    音源はCFカードでセットする。WAV、MP3、AIFFなど、主要なサウンドファイルフォーマットに対応。CFカードは64GBメディアもサポートする。USB端子にパソコンをつなげると、パソコンのHDDからCFカードに音楽データをダウンロードできる

    背面端子は同軸のデジタル出力端子、RACピン端子のマスターアウト、パラアウトを搭載する。本体への電源供給はACアダプタを使用

    直感的タッチセンサーとワイヤレスの操作がDJスタイルを変革する

    こうして外観を見てみると、タッチセンサーとワイヤレスというギミックが強烈な存在感を放つ。そして300mm×300mmというスペースに、DJプレイに必要なツールがすべて収まっているというコンパクトぶりも秀逸。これなら十分なプレイ環境が整っていないシチュエーションでも、DJプレイを披露できそうだ。実際のDJによるデモンストレーションでも、NXT-1000とポータブルPAというカジュアルなスタイルでプレイを見せてくれた。続報ではプロDJによるデモンストレーションプレイから判明したNXT-1000の操作方法、そして新感覚のプレイスタイルを紹介していく。

    ※この記事に記述された製品仕様及び掲載された製品画像は全て試作段階のものであり、製品版では外観や仕様に変更の可能性があります。

    撮影:石井健

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